ドライミストでエコ冷房、節電、ヒートアイランド対策

ドライミストの仕組み

 

 

ドライミストの「ミスト」とは霧のことを表し、この小さな水滴が肌に触れても濡れた感じがしないことからこの名前がつきました。

 

 

ドライミストは水を霧状にして噴射し、それが蒸発する際に起こる気化熱の吸収によって空気を冷却する装置のことです。

 

 

ドライミストのシステムはミストノズルと呼ばれる霧を噴射する部分とミストチューブという水を循環・供給するパイプまたはホース、そのチューブを接続するコネクターと水圧を作り出すミストポンプから成ります。

 

 

そしてミストチューブを通路などの冷却したい範囲の上部に配置し、ミストポンプで水を送りノズルから霧を噴霧します。ドライミストは水を霧状にして空気中に散布するわけですから、当然湿度が上昇します。

 

 

相対湿度の上昇は気温30℃前後で気温をドライミストで1℃下げた場合約5%とされ、相対湿度75%までは気温そのものが人体に感じられる温冷感を決めるという点から、心配される湿度上昇による蒸し暑さにはさほど影響がないとされています。

 

 

このことはさらに公共施設などでの実用段階で実際に体感した人達のアンケート結果からも「濡れた感じがして不快」と答えた人は全体の2%にしか過ぎず、それに対して噴霧の継続を望む声が98%を占めたとされています。